『娘よ』エピソード
・アルバム12曲目にして、『ボーナストラック』。
 実は、アルバムの中で、鷲崎さん本人がギターを弾いているのは、
 この曲だけである。
 上手い下手じゃなく、他の曲のギターとはやっぱり違いますね。

・元々は、『はーい、井上商店ですよ』という番組で
 『父・井上健(鷲崎健)』が、
 『長女・井上喜久子(井上喜久子)』と
 『次女・井上奈々(井ノ上奈々)』の為に唄った歌。

・鷲崎さん本人は、この曲を入れるとアルバムのバランスが悪くなる、
 と思っていたが、曲自体の人気が非常に高かったのと、
 何より、アトミックモンキー社長・つー君が
 この歌を大のお気に入り(つー君には娘がいる)で、
「この歌入れなきゃアルバム発売しない!」と言ったため、
 ボーナストラックとして収録された。

・『はーい、井上商店ですよ』は、
 昭和テイスト溢れる番組で人気も高かったが、
 スポンサー撤退のため、やむなく終了。
 最終回では、別れを惜しんだ井ノ上奈々さんが大泣きした。

・その後も、鷲崎さんと井上喜久子さんは、
 「きっこちゃん」「お父さん」と呼び合う仲である。
 アニメ業界広しといえども、井上喜久子さんを「きっこちゃん」と
 呼べる人はそうはいないであろう。

・で、とあるイベントの際、楽屋で会った二人が
 「きっこちゃん」「お父さん」と呼び合ったら、
 隣にいた山寺宏一さんが「???」な顔をしたそうだ。

・上記の通り、『はーい、井上商店ですよ』で歌われたので、
 このために作られたと思われていたが、
 実は、着想はそれより前にあった。

 「奥田民生が息子もいないのに『息子』を作ったんなら、
  俺は娘もいないのに『娘』を作ってみよう。」というもの。
 
 で、曲を作ったすぐ後に『井上商店』の依頼があって、
 渡りに舟、と披露されたとの事。

・この歌が出来た頃は、
「この歌は俺じゃなく、
 ちゃんと子供がいるような人に歌って欲しい。ギバちゃんとか。」
 と言っていた。

・この唄が『井上商店』で披露された後の、
 次女・井上奈々(井ノ上奈々)さんの感想。

「とてもいい歌だけど、歌詞を聞く限り、
 どう考えても父一人子一人で、次女がいない。私は?」

・ボーナストラックだからか、発売前にはラジオではかからず、
 発売後も、井上喜久子さんの番組にゲストで出た時に
 かかったくらい?


 
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