『バラバラ 〜Balance 2 Variance〜』

作詞・作曲:鷲崎 健 編曲・杉浦"ラフィン"誠一郎



二人で試みた結果 なんか変で不細工になったよ

一人で試みた方が もっとちゃんと上手くやれるけど

 

例えば料理はじめからお互いの中の 完成図がまるで違うよ

味が良ければ見た目気にしない僕は彩りはどうでもいいし

君は君で裏ごしは雑だし 少し茹ですぎてる様に見えるし

君が言うからトマトにしたけどやっぱコンソメが良かったような

それでも「いただきます」 一口食べれば二人して

美味しいね上手いねやるねって 笑って缶ビールおかわりもして

また作ろうまた作ろう 今度は何に挑戦しよう

次なる野望語り合いながら お互いに隠れて調味料足す

 

 

例えば散歩まずは歩幅の差があるし 君はサンダルorブーツだし

二人自分のリズムで歩くと自ずと距離は広がってくし

僕は普段より少し遅く 君はちょっと駆け足になって

たまに後ろを振り返りながら並んでは離れまた手をとって

気になる景色とか グッと来る道もそれぞれで

あれどっか消えたかと思うと 変な出窓を見上げてたりして

僕は僕で廃屋のような 古本屋あれば入りたがるし

お互いの趣味に薄目で付き合い 1本のコーラ半分こする

 

二人で支えあった結果 なんか変なスタイルになったよ

一人で普通に立った方が もっとちゃんとバランス取れるけど

ぐらぐらしながら立ってくんだ ずっと探してくんだ

二人だけの絶妙のポイントを

こけたら受身も取れねんだ それでも立ってくんだ

物理学を無視したバランスで

 

 

例えば漫画読む速度だって違うよ 昨日朝からドラゴンボール

読み直してる時に君が来て じゃ私もと二人並んで

だけど僕が六巻目やっと 読み終わる頃に君はすでに

五巻目とっくに読み終わって 僕の六巻目をじっと待って

なんとなくスピードアップ 説明台詞飛ばし読んで

それでも君はすぐ追いついて 退屈そうに僕を見つめて

結局君が先に読んで 僕が追いかけることにしたけど

全部読んだ君は退屈で 僕を待ちながらブラックジャック読む

 

二人で手をつないだ結果 持ってけるモンがうんと減ったよ

一人手ぶらで歩いた方が どんなもんも自由に持てるけど

二人で分かち合ってけんだ 支え合ってくんだ

物理学を無視したバランスで

一人手ぶらで歩いてたっけ 手ぶらってどんなだっけ?

君に会う前のこの手は何を掴んでたんだろう?

 

 

一人で試みた結果 なんか変に上手に出来たよ

二人で試みるとだいたい なんもかんもズレてしまうけど

二人ズレながら生きてくんだ そのズレを愛してんだ

どこまでも続く長い道のり

ユラユラしながら歩いてくんだ いつでも並んでくんだ

分かり合って分かち合って分からない事は軽く目をつむり合って


E・Guiter:玉川雄一
A・Guiter:玉川雄一

 
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